事業の根幹であるモノづくりの醍醐味を味わうことができる仕事である。製造部門は生産設備の金型設計から製造技術、 設備管理?保全、生産管理まで幅広い業務をカバーしている。生産設備は常に安定稼働しているとは限らず、製造ラインでトラブルが発生した際は、全體の狀況を見てチームで原因を探り、対応を図るのも重要な仕事の一つだ。また、工場の生産現場は多くの社員の力が結集されて動いている。成果を挙げるためには、日頃からチームメンバーはもちろん、他部署の社員とも連攜し、積極的にコミュニケーションをとる姿勢が求められる。
富士小山工場
製造ユニット エンド製造グループ(2010年入社)※取材當時
學生時代の専攻:工學部材料工學科
當社は、全國6ヵ所の工場でアルミ缶を製造しています。私はその中の一つ、アルミ缶蓋とアルミボトル用キャップ2種類を生産する靜岡県の富士小山工場で、缶蓋製造ラインの管理業務を擔當しています。具體的には日々の生産工程管理や品質?安全管理、ラインで働く20數名の社員の管理や教育が主な業務です。また、最近では新規設備や新製品の立上げ業務などにも參畫しています。工場は24時間稼働しています。製造ラインでトラブルが発生すれば、ライン全體の狀況や動きを把握したうえで、チームで意見を出し合い、機械が正常に動くように調整することもあり、判斷力と行動力が要求される仕事です。また、ラインが停止すると様々な面に影響が及びます。生産計畫を擔當する業務グループと打合せの上、出荷量を調整したり、品質管理グループへ情報をフィードバックしたりすることも必要です。逆に、品質管理グループから品質上の問題點を指摘され、原因を調査することもあります。例えば、蓋に付いているタブ(取っ手の部分)は、內圧に負けて簡単に開いてしまっては困りますので、ミクロン単位の精緻さで作り込まれています。アルミ缶の見た目はとてもシンプルですが、お客様に安心して使って頂けるために、多くの高度な技術が詰め込まれているのです。さらに、製造現場でのちょっとした工夫がコスト削減につながり、大きな利益を生み出すこともあるので、設備をオペレートする社員に意見を出してもらうこともあります。心がけているのは、常に人の話に耳を傾け、意見を聴くこと。當社は工場のメンバーはもちろん、會社全體のチームワークが強く、誰もが自発的に意見を出してくれるので、そこに底力を感じています。
2010年4月 | 入社?集合研修 |
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2010年4月~6月 | 2か月間の工場研修 |
2010年6月~現在 | 富士小山工場 製造ユニット エンド製造グループ |
當社は若手にもどんどん重要な仕事を任せる社風があります。入社2年目に現場のチーフを任された時は、右も左もわからない狀態で人の上に立つのかと、大きなプレッシャーを感じました。當初は上司に言われるがままに仕事をしていました。ところが、ある時、上司の指示に対して「それは違う!」と感じたことがあり、思い切って伝えてみました。すると上司は「その通りだ。もっと良い方法を自分で考え、実行してみなさい」と私の意見を受け入れてくれました。その出來事が契機となり、『自発的に物事を考え、実行する』仕事のやり方へシフトしていきました。もう一つ忘れられないのが、入社3年目に新規技術の習得を目的にアメリカへ海外出張に行かせてもらったことです。それまで、漠然と製造技術は日本が一番進んでいると思っていたのですが、缶蓋ラインや製造設備メーカーの工場を見學すると、アメリカの方が進んでいるところもあり、技術者として今までにない新しい発想を得る刺激的な機會となりました。また、國內で開催される様々な分野の展示會にも、上司の薦めで行かせてもらっています。まだ若手の自分に新しい技術や考え方を勉強する機會を與えてくれる上司、そして長いスパンで人に投資し、育成してくれる會社には、深く感謝しています。當社は三菱マテリアル時代からの長い歴史を持ち、高い技術力を有しています。最近では東南アジアなど海外への展開も進めており、當社のアルミ缶は高い評価を得ています。誰もが働く喜びを感じられ、當社の一員であることを心から誇りに思える會社だと自負しています。
7:00 | 出社→メールチェック |
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7:10 | 前日の生産狀況、品質?生産低下要素の取り纏め |
8:00 | 3直※からの引き継ぎ |
8:30 | 朝一ミーティング |
9:00 | 製品二次判定 |
9:30 | 事務処理、資料作成 |
12:00 | 晝休み |
13:00 | 資材メーカーや他部署打合せ、品質情報整理、改善案件検討など |
18:00 | 帰宅 |
※3直
工場は3交代制なので、深夜勤務のメンバーから業務の引き継ぎをしている。